到津八幡神社 禰宜の部屋へようこそ!
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2010年3月2日火曜日

タマが違うね!!

今日、講演会があり参加してまいりました。

かいつまんで・・・・・・ある物語。
ずっと前のこと・・・・終戦後・・・
ある集落で、開発のためにダムが作られることになった。
当然、住民は故郷がなくなるということで、猛反対。
「死守会」なる組織を作った。・・死んでも故郷を守る。

高埼という人物が交渉に当たった。
通常は代表者が出ることなく、代理が現地に向かい
交渉する。しかし、彼、代表自ら現地に赴き、公民館
で車座になって住民と何度も交渉に当たった。
手紙も、墨をすって自らしたためた。
豊田社長も何度もアメリカや中国に出向いて頑張っていますね

気持ちが通じたのか、建設できる事となった。
死守会の解散式に高埼氏が招かれた。最大の敵で
あるはずの相手を・・。
住民にとって、いつの間にか彼は「村の父」的な存在に
変わっていたという。

・・・ダムの話は最近でもよく聞きましたね。
うわっつらな交渉では、意思の疎通が出来ませんよね。
日本には「水戸黄門」「や遠山の金さん」というテレビがありますね。
黄門様や金さんは庶民の中に溶け込んで、同じ目線で
お付き合いして、その根底にある問題を解決していくんですね。
上から目線じゃ、何も見えてこないのかも知れない。
ガンバレ、○○大臣。

解散式で高埼が集落を歩いて、桜の前に立ち止まった。
・・「残したい」・・・とぽつり・・・・。
それは樹齢450年くらい経つ老木。
移植したいが、誰に聞いても120パーセント無理といわれる。

彼は桜の先生、笹部氏に相談。桜を切る馬鹿、梅を切らぬ馬鹿。
桜は切ったらそこから枯れる。
「無理だろうが、やってみなさい」、と。
なぜ?・・・
「たとえ失敗しても、里人が大切にしてきた老木を守ろうとした
その気持ちは、伝わるんじゃないか」・・・・と。

プロジェクトがスタートした。
そこへ、ニワという人物が「手伝わせてくれ」と来た。
なんと、彼は日本一の庭師であった。
噂に聞いて駆けつけたそうだ。

それを聞いて、彼の弟子の庭師たちが全国から集結した。

掘り起こすと、根は100メートルにも及んでいたという。
老木自体も(数字は忘れたが十数トン)かなり重かった。
台車を作り、ブルとーザー3台で、水につからず
集落が見渡せる場所まで引き上げた。

・・・大変な労力だったろう・・・。

何とか植樹したが、100パーセント枯れるだろう・・。
終了したのは、クリスマス。
3月に見に行くも、やはり、ダメ。

かすかな、期待を抱いて4月に再度見に行った。
やはり、ダメ・・・・・・・。みんな、諦めた。
そして、記憶から消えていった。

近くを通る国鉄の車掌が、列車の窓から眺めた。
5月のこと。
「あっ、咲いてる」・・第一発見者だった。
根付いていたんですね。あの老木。

きっと、老木にみんなの気持ちが通じたのでしょうね。

120パーセント失敗するって言われて、こんな
大きなプロジェクトを実行する人がいるでしょうか?
ひたすらに、水の底に沈む集落の村人達の
気持ちに答えようとしたんですね。
ほんとに、すごい人たちです。
タマが違うね!
今の日本、こんな人物いるのかな?
きっと、どこかにいると思いますがね・・・。
そう、信じてます・・・・。

人の心を動かそうと頑張ってる人がいる。
その人の心の響きを受け止める人がいる。
そんな、響きが共鳴しあって、大きな力となる。
日本人は、響きを受け止める心をどこかに
置き忘れてきなのかな?

この物語の先はまだ感動のお話があるのですが、
この辺でおしまいにしときます。
その桜は、今や樹齢500年くらいで、見事な
花を付けているそうです。

通常の桜の寿命は70~80年くらいなのにね。

今日は、いいお話を聞かせて頂きました。
文章が下手でうまく伝わらなかったと思います。
ごめんなさいね。

余談も一つ。
今、エコバックが流行しているようですが
最強のエコバックは何を隠そう、「風呂敷」なんです!

丸いもの、四角いもの、瓶・・いろんなモノが包めます。
・・・・がその包み方をみんな知らない・・・。
今日の先生は、子ども達に色々教えているそうです。
子ども達に「覚えたら、お母さんやお父さんに
教えてあげなさい」と言ってるとか・・・・。

日本の大切な文化。後世に伝えたいですね。
http://homepage2.nifty.com/futava/furosiki/method/meth.htm
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