先月より御改修を行っておりました
愛宕神社の工事が終わりました。
本日の夜、神職一人奉仕で遷座祭を
斎行いたしました。
遷座祭とは、神様が鎮まっている本殿
を扱うときに、一時的に神様に別の場所
へ移っていただき、工事が終わったら
元の場所へ戻っていただくものです。
私が遷座祭を斎主としてご奉仕するのは
初めてのこと。
こんなお祭りは人生の中で何度も経験できるものでは
ありません。
今夜はとても貴重な体験をさせていただきました。
浄闇の中、提灯の明かりのみでご奉仕。
神道では神様の姿は人目にさらすものでは
ありませんので、暗くなってから行います。
通常は神職数人で行いますが
都合上、一人何役も兼ねてご奉仕。
蒸し暑さと、蚊との戦い。
滝のような汗をかきながら大変でしたが
祝詞をあげているとき、なんだか体が
震えるような緊張感がありました。
言葉では言い表せませんが、経験した者のみが
感じることのできる、何とも言えない感動がありました。
あとは竣工祭を待つばかりです。