ございます。
歴代神社総代さんが手入れを
してくれていましたが、近年高齢化が
進み、手入れも厳しくなりました。
本年は禰宜の私が松の剪定にチャレンジ。
何せ始めての・・・本番。
緊張します。
本当は11月ころしないといけないそうなのですが
七五三でそんな状況ではございません。
遅れ馳せながら、本日の作業と相成りました。
数年前から、総代さんが手入れをするときに
見学させて頂き、手ほどきを受けていました。
師匠から名器の鋏を伝授され準備万端。
作業を始める前に手首のガード。
奥のほうに手を入れると、ちくちくして
挙句の果てには、傷だらけになりますからね。
これは、草刈なんかする時には重宝します。
草負けや、毛虫から肌を守ります。
松というやつは、とても厄介で、枝を
切ってしまうと、そこからは芽は
出ません。
この時期には、「古葉ももみ上げ」を
行います。
これが、難しい。
上は剪定前。
下は剪定後。
始めは、「どれが古葉だあ!!」って
感じです。区別が付きません。
でも、よく見てみると、色が違います。
上の写真でよく分かると思います。
右側のほうが新しい芽で、残します。
左側が古い葉で、落とします。
これを、小さな一枝づつやっていくのですから
気の遠くなる作業です。
この松で、手馴れた総代さんが二人で
半日かかっていました。
私はデビュー戦で、4時間かかって
何とか半分終了。
それも、かなり大雑把で。
仕上がりを見てもやはり
玄人の仕事とは違う。
松は金食い虫といわれる所以が
よく分かる。
しかし、「この芽を残しておくとこう伸びる。
この芽は邪魔になるから切る」なんて考えながら
作業をしなくてはいけません。
5年、10年先を見ながら剪定しなくては
いけない。・・・と教わりました。
結構、頭を使うんですよ。
「あっ、やっちゃたあ~」なんて、必要な
枝を切ってしまうことも数度。
やはり、3~4時間が集中力の
限界。今日はひとまづ終了。
当社の松、歴史のある松で枝ぶりも
なかなかいい。
そんな松を、シロートの私が扱えるなんて
恐れ多いこと。
でも、松にしてみれば、この上なき
不幸かも知れませんね。
まだまだ、修行が足りません。
かっこいい松にする為に頑張ります。
お宮に来たときに、チョッと目を
向けてくださいね。
あと2日くらいで、完成します。
0 件のコメント:
コメントを投稿